- ハイブランドスーツ
- ゼニア生地のオーダースーツ
このような高級スーツのクリーニングは失敗されるのが不安で、クリーニング店を決めづらいですよね。
実は私も、過去に必死で購入したヴェルサーチのスーツをクリーニングに出した際に縮んだ経験があるので、今では正直高いお金を払ってでも安心できる高級クリーニングに出したいと考えています。
ただ、高いからいいとは限りません。
スーツに合わせて、安心できて比較的安いそんなコストパフォーマンスの良いクリーニング店に出したい方に、オススメのクリーニング店を解説します。
高級クリーニングに出した方が良い高級スーツの定義
高級クリーニングに出すべき高級スーツには2つの定義があります。
- ハイブランドのスーツ
- 高級生地メーカーの生地が使われているスーツ
まず具体的にどんなものなのか説明します。
ハイブランドのスーツとは
- THOM BROWNE(トムブラウン)
- Ermenegildo Zegna(ゼニア)
- TOM FORD(トムフォード)
- GIORGIO ARMANI(ジョルジオ アルマーニ)
- dunhill(ダンヒル)
- HUGO BOSS(ヒューゴボス)
- Ralph Lauren(ラルフローレン)
- KITON(キートン)
- Brioni(ブリオーニ)
- Gucci(グッチ) 等々
そのままですが、一般的に高級なイメージのあるブランドで販売されているスーツのことです。
ハイブランドのスーツはとにかくシルエットと質にこだわっています。
ちなみにこういったハイブランドスーツのクリーニング中は、ほぼ確実に「シルエット崩れ(形崩れ)」・「縮み」などを起こします。
ハイブランドスーツを出して安心な高級クリーニングは、こういった高級スーツならではの問題を見越して、縮んだスーツを元に戻す・崩れたシルエットを戻すという特殊な技術を持っています。
高級生地メーカーの生地が使われているスーツとは
まず、高級なオーダースーツやハイブランドのスーツのほとんどで使われている高級生地メーカーの4社はご存知でしょうか?
- エルメネジルド・ゼニア
- ロロ・ピアーナ
- スキャバル
- ホーランド&シェリー
この4社の生地はそれぞれ違った特徴を持っていますが、共通して言えるのが、最高品質の羊毛や極細の羊毛が使われており、クリーニングによって型崩れや縮みを起こしやすいということです。
高級生地=ハイブランドと考えても良い
あえて分けて説明しましたが、ハイブランドだからというわけではなく、ハイブランドのスーツは基本的に高級生地が使われているので、生地で判断するのが良いです。
ハイブランドでも高級生地を使っていなければ、無駄に高いクリーニングに出すことになってしまうので、もったいないですよね。
ただ生地の種類がわからない場合は目安として、20万円以上で購入したものは高級スーツだと考えて大丈夫です。
高級クリーニングに出すとコスパが悪いブランドスーツ
スーツには高級クリーニングに出すとコスパが悪くなってしまうものがあります。それは「5万円以下」かつ「丈夫な生地」でできたスーツです。
説明は不要かもしれませんが、スーツの生地は高級なほど繊細で縮みやすく、安いものほど丈夫で長持ちするという特徴があるからです。
そのため、5万円以下の安いスーツは縮みにくい丈夫な生地で作られていることが多く、一般的なクリーニング店に出してもスーツが痛むなどのトラブルが発生しにくいのです。
下記のようなブランドのスーツは、高級クリーニングには出さずコスパのいいクリーニング店に出しても問題ないでしょう。
- 洋服の青山
- はるやま
- スーツカンパニー 等々
また、どこで購入したかわからないスーツであっても、素材を見れば高級クリーニングに出すべきかがわかります。
下記の4種類の生地は、丈夫で痛みにくいため、高級クリーニングに出す必要はありません。
- ウール100%(高級ウール除く)
- ウールとポリエステルの混紡
- ウールと合成繊維の混紡
- ポリエステル100%
ただし、ウールの生地に「Super100〜140」のタグがついている場合は、極細の繊維が使われている高級ウールのことなので、高級クリーニングに出すほうが安心です。
高級スーツのクリーニングを任せられる5つの条件
高級スーツを安心して任せられるかどうかは、5つの条件に当てはまるかどうかで決まります。
- 水洗いとドライクリーニング両方に対応している
- 静止乾燥機や自然乾燥を行なっている
- クリーニング前後に採寸を行っている
- 職人がひとつひとつ丁寧にアイロンプレスをしている
- シミや黄ばみを取るなどスーツを元の状態に復元する技術がある
上記すべての条件に当てはまるクリーニング店でないと、高級スーツを安心して任せることはできないといえます。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
水洗いとドライクリーニング両方に対応している
クリーニングには2種類あり、それぞれ落とせる汚れが異なります。
水洗いは汗汚れ、ドライクリーニングは皮脂汚れしか落とせません。
そのため、どちらか片方にしか対応していないクリーニング店だと、高級スーツの汚れを落としきることができず、結果として高級スーツを長く着ることができなくなるのです。
ただし、水洗いはスーツの生地が縮みやすく経験や技術力が必要な洗い方のため、一般的な街のクリーニング店ではほとんど取り扱っていません。
だからこそ高級スーツは、家の近くのクリーニング店に出すのではなく、水洗いに対する知識や経験、技術力のあるクリーニング店を選んで出さなければならないのです。
静止乾燥機や自然乾燥を行なっている
高級スーツに最適な乾燥方法は、静止乾燥機や自然乾燥です。
なぜなら、一度に大量の衣類を乾かせるドラム型の乾燥機は、回転や熱で高級スーツの生地を痛めてしまうからです。
そのため、できるだけ生地に負担をかけずに乾燥できる、静止乾燥や自然乾燥をしているクリーニング店を選ぶ必要があります。
クリーニング前後に採寸を行っている
高級スーツは生地が繊細なため、クリーニングによって縮んでしまいます。
そのため、クリーニング前後に採寸を行い、縮んだスーツを元のサイズに戻す必要があるのです。
ただ、一般的なクリーニング店では大量の衣類を短期間で仕上げるため、採寸などの手間をかけることができません。
また、採寸をしていたとしても元のサイズに戻す技術がないと意味がないのです。
そのため、採寸などの手間をかけ、高級スーツの縮みや型崩れを元に戻せる、技術力のあるクリーニング店を選ぶ必要があります。
職人がひとつひとつ丁寧にアイロンプレスをしている
高級スーツはシルエットが特徴的で、元に戻すためには仕上げ機だけでなく、細かいアイロンプレスが必要です。
例えば高級スーツには、ラペルのボリュームやえりやひじなどの立体的な仕立てなどの特徴があるため、一般的なクリーニング店の仕上げ機では再現ができないのです。
そのため最後の仕上げとして、技術のある職人がひとつひとつ手作業でアイロンプレスを行なっているクリーニング店を選ぶ必要があります。
シミや黄ばみを取るなどスーツを元の状態に復元する技術がある
高級スーツはクリーニングで綺麗になったとしても、シミや黄ばみが取れなければ着ることはできません。
そのため、ついてしまったシミや黄ばみなどの汚れもしっかりと取り除いてくれるクリーニング店を選ぶ必要があるのです。
ただし、シミ抜き無料のクリーニング店は多いですが、シミがきちんと落ちる技術を持っているかどうかは別なので、技術力や経験があるかどうかを判断した上でクリーニングに出した方がいいといえます。
高級スーツのクリーニングは宅配クリーニングが基本となる
高級スーツを安心して任せられるクリーニング店には5つの条件がありますが、全ての条件を満たすクリーニング店は宅配クリーニングに多いのです。
その理由は2つあります。
- 店舗を構えないことでコストカットし、その分を設備投資にまわせるから
- 薄利多売のビジネスモデルではないため
それぞれ詳しくお伝えします。
店舗を構えないことでコストカットし、その分を設備投資にまわせるから
宅配クリーニングは、一般的な街のクリーニング店よりも良い設備を使っていることが多いです。
なぜなら宅配クリーニングは、店舗を構えないことで家賃や人件費を削ることができ、その分設備投資することができるからです。
例えば、一般的なクリーニング店にはない設備として下記のようなものがあります。
- 高級スーツの生地を傷めないよう振動で洗える洗濯機
- 衣類に負担をかけない静止乾燥機
- 広い土地を活かした自然乾燥
- 有名アパレルブランドと同じ仕上げ機
これらの設備は、安さよりも品質を重視している宅配クリーニングだからこそ使用されているのです。
そのため、高級スーツは宅配クリーニング店に出す方が、質の高いクリーニングを受けられるといえます。
薄利多売のビジネスモデルではないため
宅配クリーニングは、一点一点に時間や手間をかけクリーニングの品質を保ち、適正な価格で提供しています。
そのため、一般的な街のクリーニング店よりも料金は高くなってしまうのですが、「最適な洗い方」「最適な乾燥方法」「採寸や仕付け」「職人のアイロンプレス」「黄ばみをとる」などの、時間や手間がかかるサービスを実現することができるのです。
ただし注意すべきなのが、パック料金を採用している宅配クリーニング業者です。
パック料金の宅配クリーニング業者は、一般的な街のクリーニングとサービス内容がほとんど変わらず、いかに短時間で大量の衣類をクリーニングできるかを大切にしています。
そのため、高級スーツを出すクリーニング店として最適とはいえません。
高級スーツを安心して任せられる宅配クリーニング3選
高級スーツを任せられるクリーニング店の条件は下記の通り。
- スーツの素材や状態、汚れによって最適な洗濯方法を決めている
- 静止乾燥機や自然乾燥を行なっている
- クリーニング前後に採寸を行っている
- 職人がひとつひとつ丁寧にアイロンプレスをしている
- シミや黄ばみを取るなどスーツを元の状態に復元する技術がある
ここから、上記の5つのポイントを満たしていて、安心して高級スーツを出せる宅配クリーニング3つをご紹介します。
プラスキューブ(PLUS CUBE)
高級スーツのシルエットを崩さずクリーニングしたい方に。
- 元ファッションデザイナーだからこそシルエット崩れを許さない安心感がある
- 全ての工程にこだわりがわかり安心できる
- 洗濯のこだわり
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- プラスキューブ独自の洗濯層で傷めず水洗いできる
- 念入りな前処理で汚れ落ち95%以上を実現
- 脱水のこだわり
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形崩れせずシワを作らない脱水を採用
- 乾燥のこだわり
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繊維に潤いを与える立体乾燥
- 仕上げのこだわり
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アパレル縫製工場で使われている最高の仕上げ機だからこそできる最高の仕上がり
- 店主のこだわり
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店主は元々、アパレルデザイナーだったこともあり、洋服の縫製技法・構造を理解されています。
だからこそ、形の戻し方などを熟知しているので、少しの崩れも適切に元に戻せるそうです。
\ 高級スーツを出しても安心 /
KILEINA(キレイナ)
高級スーツを買った時のように復元して欲しい方に
- もともと特殊衣類専門のメンテナンス業者だったため高級スーツも安心して出せる
- 女性スタッフの細かい気配りですみずみまで綺麗になりそう
- 復元力への定評がある
- 洗濯のこだわり
-
- ひとつひとつ水を使った手洗い
- カルテを作成し洗い方を変えるオーダークリーニング
- 脱水のこだわり
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ネットで保護をした上で脱水機もしくはタオルドライ
- 乾燥のこだわり
-
生地を傷めない静止乾燥
- 仕上げのこだわり
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服を蘇らせる復元力
- 店主のこだわり
-
もともと舞台衣装などのメンテナンスを行なっていたため、デザイン性のある服や取り扱い表示のない服もメンテナンスしてきた実績があり、どんな衣類でも引き受けられる自信がある。
\ 高特殊衣類で培った技術力に定評 /
クレアン
高級スーツの修理や保管もして欲しい方に
- 約500種類の洗い方から最適な方法を選んで洗う
- マイクロバブルウォッシュで細かい泡が繊維の奥の汚れをかき出す
- 街の修理屋ではできない高度な修復作業ができる
- 洗濯のこだわり
-
- 約500種類の中から最適な洗い方を選ぶ
- 極小の泡が生地を痛めずに洗う
- 脱水のこだわり
-
不明
- 乾燥のこだわり
-
生地を痛めない自然乾燥
- 仕上げのこだわり
-
深みのある色にするスプレーで新品に近づけたり、筆で染色補正をおこなうことができる。
- 店主のこだわり
-
高画質カメラによる検品や、洗い方を500種類から選ぶなど、衣類ひとつひとつへの徹底したこだわりあり。
街の修理屋で断られた修理にも対応し、高級スーツを最適な状態で保管してくれるサービスもある。
\ 修理や保管まで行える /
高級スーツを出してはいけない宅配クリーニング
宅配クリーニングはどのサービスも高品質ですが、本物の高級スーツを出すのであれば、突き抜けたこだわりのある宅配クリーニングを選びましょう。
様々なWEBサイトでも紹介されている、以下のような宅配クリーニングは良くも悪くも大量に衣類を扱うので、一般的には高品質であっても1点ごとに扱いの異なる高級スーツを出すには不向きです。
- リナビス
- リネット
- せんたく便
- 美服パック
- プロケア
- クリーニングモンスター
等々
実際に上記一般衣類向けの宅配クリーニングの口コミをご覧ください。
リナビスにコート10着クリーニング+保管をはじめて依頼した。今日届いたけど、コートが灯油臭くて頭痛くなるレベル。悲しい… 着れたもんじゃない。とりあえず陰干ししてみよう。 — marimekko (@march23th) November 4, 2019
宅配クリーニングのプレミアムクロークというやつを初めて利用したんだけど、仕上がりが酷い。 毛玉取りありなのに毛玉だらけ、髪の毛とか細かい毛の様なものが付着してる、汚れ落ちてない、生地がゴワゴワ。 プレミアムとは一体… やっぱり街のクリーニング屋が1番だな。 リネットはもう使わん。 — van@12/8ポルカ (@kayoko_van) November 3, 2019
#せんたく便 に宅配クリーニングだしてこの状態で返ってきた。どんな面して保証書同封したのか。電話してやり直ししてくれるとのことやけど5月に衣替え間に合わせたかったのに最悪。 pic.twitter.com/VT77rNiEWK — じんまま (@NMYSNDNyDP1nXZp) April 30, 2019
どの宅配クリーニング店も一点一点に対し手間や時間をかけておらず、満足できない仕上がりとなるのです。
それに対し高級スーツを安心して出せる宅配クリーニング店では、二人体制の検品や高品質カメラを使った細かいチェックを行うことで、利用者の求める品質に近づけています。
もちろん上記にあげた宅配クリーニング店にも良い部分はありますが、高級スーツのクリーニングという点では最適な選択といえません。
普段着ている服やブランド物ではない服などは、安く大量にクリーニングすることができるので、出したい衣類によって使い分けるのがおすすめです。
高級クリーニングと出してはいけないクリーニングの違い
高級スーツを安心して出せるクリーニング店についてお伝えしてきましたが、結局のところ「洗い方」を見れば出していいかどうかの判断ができます。
なぜなら、高級スーツは洗い方によって型崩れするかどうかが決まるからです。
高級スーツを安心して任せられる洗い方の確認方法はたったひとつ!それは「水洗いをしているかどうか」です。
水洗いをしているクリーニング店は、基本的にクリーニング技術が高いといっても過言ではありません。
なぜなら、水洗いは衣類の繊維を縮めてしまい、経験・技術・知識が揃ったクリーニング店にしかできない洗い方だからです。
そのため、高級スーツは水洗いのクリーニング店であれば安心して出すことができます。
高級スーツを安心して出せる宅配クリーニングの料金比較
業者 | 料金 |
---|---|
プラスキューブ | 7,500円/スーツ上下 |
キレイナ | 6,000円/スーツ上下 |
クレアン | 6,500円/スーツ上下 |
高級スーツを安心して出せる宅配クリーニング店の料金比較です。
プラスキューブだけ少し高いですが、プラスキューブには「スーツ水洗い」というスーツ専用のコースが設けられており、スーツのクリーニングには徹底したこだわりがあります。
どの宅配クリーニング店も安心して高級スーツを出すことができるので、予算に合わせて選ぶのもひとつの方法ですよ。
高級スーツに最もオススメの宅配クリーニング
ここまで高級スーツのクリーニングについてお伝えしてきましたが、最もおすすめなのは「プラスキューブ」です。
なぜなら、高級スーツを安心して任せられる技術力や設備が他のどのクリーニング店よりも充実しているからです。
例えば、プラスキューブにはスーツ水洗いのコースがあり、高級スーツに負担をかけない洗濯機や、高級アパレルブランドと同じ仕上げ機を使うなど、徹底したスーツクリーニングへのこだわりがあります。
さらに、代表が元紳士服デザイナーということもあり、スーツのデザインやシルエットに関する知識や経験が豊富です。 そのため、どのような高級スーツであっても安心して任せることができるのです。
\ デザイナーだからこそのクリーニング技術 /
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